2016年10月29日

ノーマルチューン 電気系統編① 超真面目な記事

数回に分けてお送りしている
自分が普段からカスタム依頼品やオークション出品商品に行っている
地味〜なカスタムを紹介です。
ある意味定番の枯れた技術の集合ですので
目新しさは無いと思います。

ノーマル部品のみを使い(場合によってはM90相当スプリングを使用)
これだけで初速90台(場合によってはデチューンが必要)+ノーマルサイクルプラス1〜2発、ほぼ「ウィ」を無しにして
耐久性を犠牲にせずフィーリングアップ
を実現させるノーマルチューン

今回は電気系統のお話

電動ガンの電気系統のカスタムと言えば
まず始めに思いつくのはシルバーコードなんかへの張替えや
FETやSBDのの装着なかだと思います。
しかし、ノーマルのままでもまだやれることあるんです。

あくまでノーマルチューンという話なので
接点に使われている銅端子類を鏡面に磨くというのも一つの電装系チューンです。

磨いてみれば解りますが、意外な程端子類の表面はハンダのフラックスや酸化皮膜なんかでいっぱいです。
それを磨き倒して鏡面にしたらなるべく空気に触れないように接点グリスをひいて組み直します。
電気は表面を伝わるものなので端子表面のコンディションはいいに越したことはありません。
特に古くなればなるほどこういった端子類は表面のコンディションが悪くなっていっているので、リフレッシュすることとなり違いが出てきます。
例えばミニ四駆なんかのレギュレーションの厳しい競技なんかだと、新品箱出しの端子を組む前に磨くなんてのはよくあります。
極端な話金メッキされたパーツを組むよりその方がいいタイム出せちゃったりします。
端子の状態の良し悪しでああいうのはタイムにそれなりの差が出ます。
それでどのくらい変わるの?
と聞かれれば秒間1発変わるか変わらないかくらいの違いかもしれません。
が、それは配線の張替えだって似たようなものです。
コストがほぼかからない分、端子磨きの方がコスパはいいかもしれません。
あ!電動ガンのメンテナンスといって
やたら滅多にあちこちにシリコンスプレーを吹き付けるのは良く無いですよ。
効果は一時的なものでしかない上に、こういった電気系統のパーツ周辺もベチョベチョになっちゃうんで。
そうなるとメンテナンスというより劣化促進みたいな行為になっちゃいます。

ここまではあくまで国産電動ガンのノーマルチューンの話ですが
かなり古い物や海外製電動ガンとなるとまた少し話が違ってきます。
まあそこは長くなっちゃうんでまた別記事にするとします。

電気系統編でしたが、これはあくまで一例、いろいろなケースがあります。
カスタムのアプローチの仕方によっては当てはまらない場合もあります。
工具は何を使うかとかは教えません。
そしてあくまでこれは自分が良かれと思う方法であって賛否両論あると思います。
自分もまだまだ勉強の身であり進歩を続ける限りはこの記事の内容も訂正しなければならないと考えることになるかもしれません。
なので!真似をして失敗をしても一切の責任を負いかねますのでご了承下さい。  


2016年10月25日

次世代ベベル流用 ver.6 編 専用ラッチは必要か? 実験

今日は一息ついて実験ネタ

ver.2.3.7については既に実験を行った

次世代やHCの10枚歯ベベルを流用する際に

専用ラッチが必要になるかどうかの実験です。

今回はP90・トンプソンに採用されているver.6メカボックスでの実験。

今回の実験に使用したメカボックスはごめんなさい、King Arms製のメカボックスになっちゃいます。

だからマルイ製メカボックスが必ず同じとは限りませんということは先に断っておきます。

実験なんでいきなりですが

はい!



逆転方向にマイナスドライバーで回してやろうとしてもガッチリ不安無い感じです。

と、いうことで

ver.6は次世代ベベルギアはまんま流用出来そうですicon22

が、真似する場合はあくまて自己責任でよろしくお願い致します。
  


Posted by 低王  at 22:17Comments(0)電動ガン雑記流用実験

2016年10月24日

ノーマルチューン ピストンヘッド編② 超真面目な記事

数回に分けてお送りしている
自分が普段からカスタム依頼品やオークション出品商品に行っている
地味〜なカスタムを紹介です。
ある意味定番の枯れた技術の集合ですので
目新しさは無いと思います。

ノーマル部品のみを使い(場合によってはM90相当スプリングを使用)
これだけで初速90台(場合によってはデチューンが必要)+ノーマルサイクルプラス1〜2発、ほぼ「ウィ」を無しにして
耐久性を犠牲にせずフィーリングアップ
を実現させるノーマルチューン

今回も引き続きピストンヘッドのお話。

ピストンヘッド、いろいろありますよねぇ・・・

まずは気にしてほしいのがピストンヘッドと受けになる側のウエイトだったりベアリングだったりする物とピストンなんかを合計した重量。
マルイ純正の場合

この数字を軽く見ちゃイカんと思うんですよ。
メーカーが膨大なコストと時間をかけて開発した物には必ず意味がある!
と自分は思っているので、
この24gから大きくかけ離れた数字であれば
軽い→質量不足(エアーを押し切るパワー不足)
重い→質量過多(メカボの首にかかる負担増)
と考えるのが妥当かと思います。
M14なんかの純正スプリングは気持ちレート高い?
という物とも組み合わせてあるのである程度のマージンがあるものとも見ていますが(?)

材質もいろいろありますが、
例えば“強化”という名目でアルミ製のものがあります。
“純正ピストンヘッドは割れる”なんて情報もありますが、
いやいや、結構ネバっこいプラスチックですよ。(製造時期によってカサついた粘りの無い材質の時期もあり)
これが割れるセッティングの方がよっぽどですって・・・。
流速や超ハイサクルのような高いレートのスプリングと組み合わせる場合は確かに強化する必要があるのかもしれませんが、
金属製のものが普通以上の勢いでシリンダーヘッドにぶつかる、
プラスチックハンマーで叩かれるのと金槌で叩かれるのどっちが嫌?って考えたら解るように、
普通に考えてメカボの首にはキビシイですやね。
流速や超ハイサクルにするといった明確な目的があれば諦めもつくかもしれませんが、
メカボックス自体の消耗は早いということは理解しておくべきです。
純粋に“ノーマルチューン”とした場合には使うことの無い部品ですが、
自分はこっそり使ってたりはします。
発射音を乾いた感じのちょっと煩い仕様にしたい場合なんかの音質カスタム的な使い方でですケドね(笑)

現在の“カスタム”とか“強化”という行為の現状を見ていくと多いのが

格安カスタムパーツが多い中でこんな感じが多いんですかね。
多分こんな感じにM110スプリングとか。
ですが、ぶっちゃけノーマルサイクル+αで初速90台に持っていく程度であれば
強化パーツてんこ盛りにする必要はありません。
先の記事の点等に注意して組んでいただければ。

そしてまだ注意すべき点があります。

これ、ピストンの背ぇ比べ。
右 : マルイ純正
真中 : 海外製
左 : 海外製の長いピストンに首のあるピストンヘッドを組んだ物
海外製の一部はピストンヘッドの首が無い代わりにピストン自体が長い場合があります。
そしてそんなピストンに付いているピストンヘッドは決まったように気密がさっぱり取れないヤツだったり。
気密の取れないピストンヘッドだからといって適当なピストンヘッドを組むと・・・
ピストンの停止位置なんかが変わっちゃってるので
あっと言う間にピスクラさせちゃったり。
ただ、海外製なんかのクリアランスが独特な機種の攻略法として使えないことも無い。
知っておいて損は無いネタですね。
そう、ピストンヘッドの厚みもいろいろなんですよ。

その辺も注意してみて下さい。

ピストンヘッド編でしたが、これはあくまで一例、いろいろなケースがあります。
カスタムのアプローチの仕方によっては当てはまらない場合もあります。
工具は何を使うかとかは教えません。
そしてあくまでこれは自分が良かれと思う方法であって賛否両論あると思います。
自分もまだまだ勉強の身であり進歩を続ける限りはこの記事の内容も訂正しなければならないと考えることになるかもしれません。
なので!真似をして失敗をしても一切の責任を負いかねますのでご了承下さい。  


2016年10月23日

ノーマルチューン ピストンヘッド編① 超真面目な記事

ようやくブログタイトルのような内容になりました。
さて、数回に分けてお送りする
自分が普段からカスタム依頼品やオークション出品商品に行っている
地味〜なカスタムを紹介です。
ある意味定番の枯れた技術の集合ですので
目新しさは無いと思います。

ノーマル部品のみを使い(場合によってはM90相当スプリングを使用)
これだけで初速90台(場合によってはデチューンが必要)+ノーマルサイクルプラス1〜2発、ほぼ「ウィ」を無しにして
耐久性を犠牲にせずフィーリングアップ
を実現させるノーマルチューン

今回はピストンヘッドのお話
地味によく吟味する必要のあるパーツだと思います。

まず穴の有無についての話からいきます。

画像のピストンはマルイ純正のピストンヘッドに穴を開け後方吸気タイプに加工したものです。
湯口跡の所に穴を空けるといい塩梅。
バリはよく切れる刃物でキレイに切り取ってね。
結構ネバっこいプラスチックだから“よく切れる”刃物が重要。

社外パーツなんかには当たり前のように空いている穴ですが、
この穴の有無でピストンを引く際の吸気特性が変わります。
穴無し : 吸気はシリンダーヘッドのノズルから行われます。
本当かどうかは別として、弾がノズルに吸い寄せられる為給弾不良が少ないなんて言われています。
穴あき : ピストンを引く際にピストン側から空気を取り入れる為、ピストンを引く際の抵抗が少ない、その為サイクルを上げる方向に振る場合は有利な形状です。

ではピストンが押される際の気密については違いはあるのでしょうか?
違いはあるけど・・・ってトコですね。
穴あきの方が気持ち緩いピストンOリングでも前進させた際にバルーン効果で気密は取れ易いのは確かにあります。
が!例えば社外品や海外製品等、組み合わせられるシリンダーの内径も微妙に違うので、
前進する際にしっかり気密が取れてなおかつ抵抗が少ない、絶妙な組み合わせになるピストンOリングの選定の方が重要になります。
なので、何処のOリングがいいなんてことな一概には言えないのです。
また、気密を取りたいが故にグリスをてんこ盛りにされる方もいらっしゃいますが、グリス自体基本的には気密を取る為のものではありません。

このようにグリスを全く塗っていなくてもちゃんと気密が取れるんです。

マルイ純正ピストンもグリスてんこ盛りですが、あれは分解整備もされずに長期間使用される事を前提に性能をキープさせる為のメーカーさんであるが故の苦肉の策だと思われます。
マルイ純正ピストンヘッドは後方吸気タイプではないのでそれでいいと思います。
これを後方吸気タイプでやるとタチが悪い。
グリスが穴を塞いでしまって意味が無い、さらにはシリンダーヘッドのピストンヘッド接触面もグリスだらけ、最終的にはノズル内部もグリスだらけ。
中華製電動ガンと何ら変わらない状態を作り出している訳です。

どうにも気密の取れないピストンヘッドもあります。

左 : ある海外製電動ガンの純正ピストンヘッド
右 : マルイ純正ピストンヘッド
解りづらいかも知れませんが、成形時の湯口跡がマルイ純正は中心部周辺にあるのに対し、この海外製はピストンOリングの触れる位置に湯口跡があります。
どんなにシリンダーとマッチングの良いピストンOリングを選定しようとこれでは気密漏れを起こしてしまいます。
逆にこれを交換するだけでビシッと気密が取れた例も多々あります。

ピストンヘッド編ですが
金属製だとか形だとかあまりにも長くなりそうなので続きは別記事で!

ピストンヘッド編でしたが、これはあくまで一例、いろいろなケースがあります。
カスタムのアプローチの仕方によっては当てはまらない場合もあります。
工具は何を使うかとかは教えません。
そしてあくまでこれは自分が良かれと思う方法であって賛否両論あると思います。
自分もまだまだ勉強の身であり進歩を続ける限りはこの記事の内容も訂正しなければならないと考えることになるかもしれません。
なので!真似をして失敗をしても一切の責任を負いかねますのでご了承下さい。  


2016年10月22日

ステッピング&M24風シボ加工VSRストック

今回は電動ガンのノーマルチューン記事はお休みにして

VSRネタにしときます。

VSR-10は言わずと知れたゲームユースに特化したボルトアクションライフルですがストックがどうもチープでどうにかしたくなる箇所ですね。
更には使い込んでいくとテカテカになってきて残念な見た目になってきたりします。

しかしストック交換となると結構なお値段

社外品はフィッテングが悪いとマガジンの交換に手間取ったり、給弾不良が発生したり
ついでにVSR-10の利点である“軽量”であることと
最大の利点である“気兼ね無くゲームに使える”という要素が犠牲になったりします。

そこで、
純正ストックにステッピング加工とM24のストック風のシボを着けて
ノーマルストックの利点を殺す事なくバージョンアップしてみようというワケです。
テカテカだったりキズだらけのストックも見違えますよ!
また、ステッピング加工を行う位置によっては表面の質感の違いにより
マガジンやマガジンキャッチボタンを手探りで探し易くなったりというメリットもあります。

まず、ステッピング加工を行う位置を鉛筆なんかで大まかに決めて印をつけていきます。


そしたら半田ごての登場
ステッピングの方法はいろいろありますが結構な面積に加工を行うことになるので、自分の気力が続くような方法にしましょう。
あんまり凝ったのにすると途中で嫌になりますからね(笑)
あ、換気は良くしてやって下さいね。
具合悪くなってくるんで(笑)

自分はステッピングのマニアではないので、あくまで自分流ですが
とりあえず同じ方向で構わないのでランダムな感覚で半田ごてを当てていきます。

一周付ける終わったらまた別の角度でもう一周

半田ごてを縦ててランダムにツンツンしたり
線キズのように走らせてみたり
深く当てたり浅く当てたり

そして隙間がほぼほぼなくなってきたら、
ちょこちょこ見える残っている部分にまた半田ごてを当てて潰しこんでいきます。
現状でかなりの凹凸が出来て握った感じは痛いです。

なので、表面を棒ヤスリである程度整えると
削られて表れた断面が何とも言えない模様を作り出します。

この状態でもこれでもかと言わんばかりにグリップします。

で、次はM24風シボ加工です。
ステッピング加工をした部分にマスキングを行い
車のホイールアーチ内に吹き付けられているアンダーコートを吹き付けます。
このスプレー、普通の塗料に比べてちょっと高いんですケドね(涙)
そして失敗した場合、慌てて拭き取ろうとしたりすると悲劇が起きる塗料です(笑)

半日ほど乾燥させたら
余計な所に付着したアンダーコートを落としていきます。

アンダーコートを吹いたままでは夏場なんかの暑い時はベタついたりするので
この上から再度上塗り塗装を行います。
マスキングを剥がしてステッピング加工を施した部分も同時に行えば、ヤスリがけによって白んだ部分も綺麗にまとまります。
自分の場合はツヤ消しの黒の塗料で行いましたが、好きな色を吹いていいと思います。
そうすると1番最初の画像のように仕上がります。

が!真似をして失敗をしても一切の責任を負いかねますのでご了承下さい。

自分でやる自信が無い、面倒なので嫌って方は加工も受け賜わりますのでお気軽にご相談下さい。
価格はステッピングを行う面積にもよりますが、同加工でだいたい¥7,000〜、ステッピングのみで¥5,000〜ってトコです。
  


2016年10月21日

ノーマルチューン ピストン編 超真面目な記事

数回に分けてお送りする
自分が普段からカスタム依頼品やオークション出品商品に行っている
地味〜なカスタムを紹介です。
ある意味定番の枯れた技術の集合ですので
目新しさは無いと思います。

ノーマル部品のみを使い(場合によってはM90相当スプリングを使用)
これだけで初速90台(場合によってはデチューンが必要)+ノーマルサイクルプラス1〜2発、ほぼ「ウィ」を無しにして
耐久性を犠牲にせずフィーリングアップ
を実現させるノーマルチューン

今回はピストンのお話。


前回のギアの話の中で
硬い部分と柔らかい部分の話、機械的ヒューズの役割
ということを書きましたが、
自分は主にマルイ純正ギアを使わず強化ギアを使用する場合は
この機械的ヒューズの役割はピストンを使うことにしています。
なぜならギアのようにセッティングをやり直す手間も無ければ
マルイ純正ピストンだと入手性も良くて何より安い(笑)
ピストンヘッドとスプリング、ウエイトまで付いて価格は¥1,000しないワケですから。
ノーマルピストンセットが要らないと言う人がいれば全部貰いたいくらいです(笑)

なので、ピストンのラックギアがズラっとスチールになっているようないわゆる強化ピストンは自分はほぼ使用しません。

ちなみにこの手のピストンはAOE(セクターがラックギアの1枚目に引っかかる最初の角度)を気にしなかったり
ラックギアをピストンに接着剤等で接着せずにポンと組んだりすると
強化どころか弱化ピストンにしかなりません。
画像のピストンも、とあるカスタム品に入っていたものですが壊れ始めていますね。
相当に強いスプリングを使用する場合等には必要なパーツですが、
ガチな流速や超ハイサイクルを作る場合以外はそういったスプリングを使用しなくても
シリンダー容量ととバレル長が異常なバランスではなく
気密がある程度しっかり取れていれば
M90相当のスプリングで(モデルによってはノーマルスプリングでも)規制ギリギリか規制オーバーな初速が基本的にはる出はずです。

話は戻りますが、
マルイ純正ピストンはサクサク削れて弱い等と言われますが、ヒューズ的な役割と考え様によっては弱くて正解なワケです。
それにちゃんと削れてくれた方が何がダメなのか原因を特定し易いですしね。
マルイ純正ピストンが直ぐに壊れるのは、セッティング自体が何かおかしいか危険、
もしくはメカボックス的にキャパオーバーな内容にしようとしている状態かもしれませんよ?
一時は良くてもメカボの首がもげちゃったりね。

自分が普段行っているピストンへの加工

①ラックギアの後ろから2番目の歯を3分の2程削り落とす
この歯にまつわるトラブルは数知れず。
ピストンがロックしてしまっている電動ガンは大概セクターギアがここに噛んだりしています。
フルオート時の弾詰まりなんかでピストンとギアのタイミングがズレるとよく起きますね。
②ピストン後端のテーパー加工
ここはあくまで自己満足。
圧縮されるスプリングが真っ直ぐに圧縮されるとは限りませんし、フリクション低減という意味で納得出来る形の物を組みたい。

これで規制ギリギリの初速、サイクルについては16:1ギアやハイスピードモーターを使った秒間20発程度までは何とか追従できるピストンが出来上がります。

今回はあくまでノーマルチューンを前提としたお話なので
ピストンの軽量化なんかについては触れません。
あくまでピストンウエイトと使ってマルイ純正の24g程度のピストンを使った仕様でのお話とします。
ちなみに純正スプリングプラスα程度のレートのスプリングを使用しながら
軽量化の為と称してピストンウエイトを外すと
質量が足りずエアーを押し切る力が足りなくなるので大概の場合はパワーダウンしちゃいますよ。
(ホップアップの抜弾抵抗にもよりますが)
逆に重過ぎてもピストンの加速が十分でないため初速が落ちてしまったり
フルオートに追従できずクラッシュしてしまったりします。

気をつけること
①メカボックスの内寸とピストンの外寸はメーカーによって様々です。
一度ピストンだけを入れてメカボックスを閉じ、ピストンが自重だけでスムーズに動くか確認が必要です。
②ピストンヘッドとの接触面のバリ、パーティングライン、成形不良など
ピストンヘッドと組み合わせた際に、ここがダメダメだと気密が取れません。
どちらかというとピストンヘッドの方に原因は多かったりしますが。


こんなふうに。

ピストン編でしたが、これはあくまで一例、いろいろなケースがあります。
カスタムのアプローチの仕方によっては当てはまらない場合もあります。
工具は何を使うかとかは教えません。
そしてあくまでこれは自分が良かれと思う方法であって賛否両論あると思います。
自分もまだまだ勉強の身であり進歩を続ける限りはこの記事の内容も訂正しなければならないと考えることになるかもしれません。
なので!真似をして失敗をしても一切の責任を負いかねますのでご了承下さい。  


2016年10月20日

ノーマルチューン ギア周辺編 超真面目な記事

数回に分けてお送りする
自分が普段からカスタム依頼品やオークション出品商品に行っている
地味〜なカスタムを紹介です。
ある意味定番の枯れた技術の集合ですので
目新しさは無いと思います。

ノーマル部品のみを使い(場合によってはM90相当スプリングを使用)
これだけで初速90台(場合によってはデチューンが必要)+ノーマルサイクルプラス1〜2発、ほぼ「ウィ」を無しにして
耐久性を犠牲にせずフィーリングアップ
を実現させるノーマルチューン

今回はギア関係、ノーマルチューンを前提とした話なのであくまで基本的には18:1ギアのお話。


一口にギアと言ってもいろいろなメーカーからいろいろなギアが出ていますね。
どこのギアが精度がいいとか、トルクアップやハイスピード、ヘリカルギア、どのギアを選べばいいのか解らなくなってきますね。

そんなギアの中でも自分的に1番特徴的なのが
東京マルイ製純正ギア。
他のギアと何が違うのかというと、
ベベル→スパー→セクターとモーターからピストンに向かう毎に柔らかい(表現として妥当かどうかは別として)金属になっていくことです。
硬い部分があれば柔らかい部分も適度に無いと1番弱い所に必ずすぐにシワ寄せが来る。
全て硬ければ壊れる時はお互いに壊し合って全損に近い壊れ方をする。
だから機械の部品それぞれにクッションやヒューズの役割も持たせる。
過大評価かも知れませんがこれが出来ているギアはこのギアだけかと。

ギアのネタとして
慣らしが必要かどうか?という話がありますが、
自分はギアの慣らしはしない派です。
無負荷での慣らしはバリ取りの意味かと思いますが、
バリ取りならまんまやっちゃいます(笑)

こんなふうに。
だって時間かかるし、セクターのタペットプレートとの摺動部が慣らしじゃ綺麗にならないし、何より無負荷状態と高負荷状態って違うと思うから(笑)
これでもシム調整の段階でほぼ無音に近い状態になるので(笑)

フリクションの低減とノイズの低減という意味では意味のある作業ではあるけれど、シム調整の仕方とかピニオンとベベルの相性、軸受けとギアの軸の状態の適正化なんかの方がフリクション低減やノイズ低減には効くような気がします。

その辺の話はまた別記事にするとして、

話が置き去りになってしまった強化ギアの話ですが、

自分もはっきり言ってしまえばよくお世話になっているパーツです。
擬似ブローバックカスタムなんかを海外製ベースでやっていると
どうにも要求レベルに達しない、マルイ製では柔らかくて無理って場合なんかに使います。
ただ、普通にスタンダード電動として組む場合、初速が規制ギリギリレベルだとか
サイクルが秒間17発くらいだとかのレベルであればギアはマルイ純正ギアでいいと思います。
逆にそれでマルイ純正ギアではクラッシュするというのであればセッティング(パーツの選定含む)が悪いのだと思います。

強化ギアを使うということは
マルイ製ギアにあるようなヒューズ的な役割が無くなるので
何処に負荷を分散させるか?
クラッシュ時に機械的ヒューズの役割をどの部品にさせるか?
はよく考えて使いましょう。

ヘリカルギアはピーキー過ぎるし使い勝手もいいとは言えず、消音マニアな方以外は敢えて使う必要も無いかと。

ハイトルク、ハイスピードギアはノーマルの18:1ではどうにもならない壁を超えたい場合に目的がはっきりしていて初めて使うもの。

ただし、カスタムギアの中には、
ギアの成形が悪くカットオフレバーをろくに動かさない物
組み合わせるメカボックスによってはメカボックス自体に加工を要する物

こんな風に厚みが違ったり

それによって軸受けの高さやシム調整との兼ね合いにより

こんな加工が必要になったり。
ギアに限った話ではなく、カスタムパーツのポン組みでは期待する性能が出ないばかりか、何らかの不調や即クラッシュを招く事もあります。
知らずに使えばカスタム自体が泥沼化か散財か・・・
しかし、カスタムギアが悪いのではありません。
何と言ってもカスタムは自己責任なのですから。

ギア周辺編でしたが、これはあくまで一例、いろいろなケースがあります。
カスタムのアプローチの仕方によっては当てはまらない場合もあります。
工具は何を使うかとかは教えません。
そしてあくまでこれは自分が良かれと思う方法であって賛否両論あると思います。
自分もまだまだ勉強の身であり進歩を続ける限りはこの記事の内容も訂正しなければならないと考えることになるかもしれません。
なので!真似をして失敗をしても一切の責任を負いかねますのでご了承下さい。  


2016年10月20日

ノーマルチューン メカボ加工編 超真面目な記事

今回から数回に分けて
自分が普段からカスタム依頼品やオークション出品商品に行っている
地味〜なカスタムを紹介していきます。
ある意味定番の枯れた技術の集合ですので
目新しさは無いと思います。

ノーマル部品のみを使い(場合によってはM90相当スプリングを使用)
これだけで初速90台(場合によってはデチューンが必要)+ノーマルサイクルプラス1〜2発、ほぼ「ウィ」を無しにして
耐久性を犠牲にせずフィーリングアップ
を実現させるノーマルチューン

ベースとなるのは
東京マルイ製P90

それではメカボのガワからスタートしていきます

まずは全ての部品がバラされガワだけの状態になったメカボ
このメカボは東京マルイ製なのでキレイなもんです。


湯口跡(丸い輪っかみたいな跡)、軸受けの穴、チャンバーが収まる部分、ver.2なんかだとモーター挿入口なんかの穴のいう穴のバリを落としていきます。
外周部分の湯口のバリ落としはメカボの左右の密着性を高めたり、メカボックスをしっかりとネジで締めた際の歪みの解消になったりする結果になることもあります。

海外製なんかの場合メカボ内部もご丁寧にごってりと塗料が塗られているものもあったりするので、そういったものはバリ取り以外にも塗装を剥いで表面を観ていきます。何といっても塗装の塗膜が厚く、塗装の下が平面とは限らないこともあるからです。

ピストンレールの研磨については賛否両論、いろいろな意見がありますが

このようにピストンとピストンレールが接する場所は限られており
やたら滅多に全体を鏡面化するのは自分的には時間の無駄なのでやりません。
ただ、ピストンレールの面取りとピストンとのクリアランス確認を行い、ピストンレールに薄く磨き傷を残すようなやり方をします。
鏡面仕上げは摩擦抵抗こそ低いものの、グリスも弾くので油膜の確保がし辛く、エンジンブロックなんかに行われるクロスハッチ加工のように、油膜を定着させるための小さな凹凸がある方が長期的に見て良いと考えるからです。

その他、ピストンレールは上下とも同じ幅とも限りませんし
次世代なんかだとピストンレールを横断するようにパーティングラインがあったりもします。

メカボックスの最弱の箇所でもある大きく薄い開口部
ここには割れ防止加工を行います。
かどを丸くする、89式のメカボなんかにも採用されている方法です。
理屈としては、お菓子の袋の端のギザギザ。
あれはギザギザだから凹の部分から破くことができるわけで
丸くなっていたら応力が上手く働かずにさっぱり破けないはずです。
それを利用する訳です。
ちょっと脱線した話になりますが、鏡面加工は摩擦抵抗の低減という意味合いよりも油膜を必要とする機械の場合は、この理屈で言う凹凸を無くし平らにすることにより破断に対する強度を上げる為に用いられることが多い加工です。
エンジンのコンロッドなんかのね。
予めこの加工が施された形状の海外製メカボックスもありますが、信用し切ってはいけません。
よく見ると内側はビシッと角になっている意味の無い状態だったりすることもあります。

マルイ製メカボックスのネジは多くの場合はインチネジやタッピングビスで締められています。
このネジは何度も使っているとナメます。
そしてピッチが荒いので本来緩みには弱いです。
車なんかだと多くの振動を発するエンジンのネジやナットは同じサイズでも細目ピッチのものが使われます。
細目ピッチの方が緩みに強いからです。
これをタップを切り直しミリネジを使用するようにします。

マルイさんが自衛隊にも納入している89式は
渾身作だけありこういう部分も最初からしっかりとミリネジ仕様です。
気合いの入り方の違いが垣間見えます。

そして機械的に見て
ナベビスであればスプリングワッシャーを使用して緩み止めとするのが基本なのですが、古くからのモデルはさておき、最近のモデルは無闇やたらとネジロック剤に頼る傾向が強いように見えます。

さあまだ始まったばかり!
メカボックスのガワ編でしたが、これはあくまで一例、いろいろなケースがあります。
カスタムのアプローチの仕方によっては当てはまらない場合もあります。
工具は何を使うかとかは教えません。
そしてあくまでこれは自分が良かれと思う方法であって賛否両論あると思います。
自分もまだまだ勉強の身であり進歩を続ける限りはこの記事の内容も訂正しなければならないと考えることになるかもしれません。
なので!真似をして失敗をしても一切の責任を負いかねますのでご了承下さい。
  


2016年10月18日

タペットプレートを鍋にドーン!!曲がり矯正

解るかなあ(笑)


四万十川お料理学校のキャシィ塚本先生(松本人志)

今日は地味に初速の出ない原因になる

タペットプレートを使ったお料理をしていくわね。

まずはこんな風に曲がったタペット準備してちょうだい



こんなんじゃノズルがチャンバーに密着出来ずに気密が取れずエアーがダダ漏れるわね。

たったこれだけで初速が10以上違っちゃうこともよくあるパーツなのよ。

例えば、海外製品なんかは最初から曲がってる事も多いから

これが曲がってて気密が取れてないのに初速は90以上出てるってことは

無駄に強いスプリングありきで

どんだけメカボックスに無駄な負担をかけてるかって話なのね。

だから初速が出てればいいって問題じゃないのよ。

メカボ割れるの嫌でしょ?!

そういうことも分解してみないと解らないから

銃は分解せねばならぬのよね。

そしたらね、お鍋でお湯を沸騰させてちょうだい。

もうグツグツにしちゃってちょうだい!

そしたらさっきの曲がったタペットプレートのL字のトコをドーン!



30秒くらい煮るの

手が熱いとかそんなん知らないわよ!

そしたら鍋から出してすかさず曲げてちょうだい。

気持ち曲げ過ぎなくらいがちょうどいいわね。

手が熱いとかそんなん知らないわよ!

曲がった?!なおった?!

直ってなきゃまた煮るしかないわよそんなもん。

でね、直ったらね



もう二度とまがるなー!!ボケぇ!



白いのとかSHSの青いのとかは直しやすいわよ!

黒いのはまずまずよ!

ウンコ色したようなのとか透明なポリカのとかは直しづらいわよ!

今後は折りを見て普段やってるカスタム(チューン)の内容とか暴露してやるからな!!

このガンオタク!!  


2016年10月15日

マルシン Colt SAA のマズルをなんとかする

マルシン製カート式リボルバー愛好家の皆さんこんばんは!
今回も引き続きマルシン製SAAを弄っていきます。

マルシン製SAAの萎えポイントでもある
不細工なマズルフェイス・・・

そう、この厚ぼったくショボっとした感じ・・・
これはなんとかせねばなりません!

今回使う工具はこちら

こいつであればセンターをなるべく維持しつつ
穴の拡張を行うことが出来ます。

こいつをドリルに装着し

マズル側からグリグリと・・・
約8mmの穴を11mmちょっとまで拡張するので握力勝負です。

このリーマーの通りの形に掘らさるので
段付きにはなりますが、塗装をすればこの通り!


あ!、ノーマルバレル長だと
インナーバレルが目立つので
1cmくらいカットする必要は出てきます。


左 : カットしたm629c流用バレル
右 : SAAのノーマルバレル

納得のいくレベルに仕上げるまで
とにかく手のかかるマルシン製品ですが、
作る(造る)楽しさを提供してくれるマルシン製品!
どう弄るが考えるだげでワグワグする!
これだがらマルシン製品はやめらんねぇ!
  


Posted by 低王  at 23:26Comments(0)ガスリボパーツ製作