2016年10月20日

ノーマルチューン メカボ加工編 超真面目な記事

今回から数回に分けて
自分が普段からカスタム依頼品やオークション出品商品に行っている
地味〜なカスタムを紹介していきます。
ある意味定番の枯れた技術の集合ですので
目新しさは無いと思います。

ノーマル部品のみを使い(場合によってはM90相当スプリングを使用)
これだけで初速90台(場合によってはデチューンが必要)+ノーマルサイクルプラス1〜2発、ほぼ「ウィ」を無しにして
耐久性を犠牲にせずフィーリングアップ
を実現させるノーマルチューン

ベースとなるのは
東京マルイ製P90

それではメカボのガワからスタートしていきます
ノーマルチューン メカボ加工編 超真面目な記事

まずは全ての部品がバラされガワだけの状態になったメカボ
このメカボは東京マルイ製なのでキレイなもんです。

ノーマルチューン メカボ加工編 超真面目な記事

湯口跡(丸い輪っかみたいな跡)、軸受けの穴、チャンバーが収まる部分、ver.2なんかだとモーター挿入口なんかの穴のいう穴のバリを落としていきます。
外周部分の湯口のバリ落としはメカボの左右の密着性を高めたり、メカボックスをしっかりとネジで締めた際の歪みの解消になったりする結果になることもあります。

海外製なんかの場合メカボ内部もご丁寧にごってりと塗料が塗られているものもあったりするので、そういったものはバリ取り以外にも塗装を剥いで表面を観ていきます。何といっても塗装の塗膜が厚く、塗装の下が平面とは限らないこともあるからです。

ピストンレールの研磨については賛否両論、いろいろな意見がありますが
ノーマルチューン メカボ加工編 超真面目な記事

このようにピストンとピストンレールが接する場所は限られており
やたら滅多に全体を鏡面化するのは自分的には時間の無駄なのでやりません。
ただ、ピストンレールの面取りとピストンとのクリアランス確認を行い、ピストンレールに薄く磨き傷を残すようなやり方をします。
鏡面仕上げは摩擦抵抗こそ低いものの、グリスも弾くので油膜の確保がし辛く、エンジンブロックなんかに行われるクロスハッチ加工のように、油膜を定着させるための小さな凹凸がある方が長期的に見て良いと考えるからです。
ノーマルチューン メカボ加工編 超真面目な記事

その他、ピストンレールは上下とも同じ幅とも限りませんし
次世代なんかだとピストンレールを横断するようにパーティングラインがあったりもします。
ノーマルチューン メカボ加工編 超真面目な記事

メカボックスの最弱の箇所でもある大きく薄い開口部
ここには割れ防止加工を行います。
かどを丸くする、89式のメカボなんかにも採用されている方法です。
理屈としては、お菓子の袋の端のギザギザ。
あれはギザギザだから凹の部分から破くことができるわけで
丸くなっていたら応力が上手く働かずにさっぱり破けないはずです。
それを利用する訳です。
ちょっと脱線した話になりますが、鏡面加工は摩擦抵抗の低減という意味合いよりも油膜を必要とする機械の場合は、この理屈で言う凹凸を無くし平らにすることにより破断に対する強度を上げる為に用いられることが多い加工です。
エンジンのコンロッドなんかのね。
予めこの加工が施された形状の海外製メカボックスもありますが、信用し切ってはいけません。
よく見ると内側はビシッと角になっている意味の無い状態だったりすることもあります。
ノーマルチューン メカボ加工編 超真面目な記事

マルイ製メカボックスのネジは多くの場合はインチネジやタッピングビスで締められています。
このネジは何度も使っているとナメます。
そしてピッチが荒いので本来緩みには弱いです。
車なんかだと多くの振動を発するエンジンのネジやナットは同じサイズでも細目ピッチのものが使われます。
細目ピッチの方が緩みに強いからです。
これをタップを切り直しミリネジを使用するようにします。
ノーマルチューン メカボ加工編 超真面目な記事

マルイさんが自衛隊にも納入している89式は
渾身作だけありこういう部分も最初からしっかりとミリネジ仕様です。
気合いの入り方の違いが垣間見えます。

そして機械的に見て
ナベビスであればスプリングワッシャーを使用して緩み止めとするのが基本なのですが、古くからのモデルはさておき、最近のモデルは無闇やたらとネジロック剤に頼る傾向が強いように見えます。

さあまだ始まったばかり!
メカボックスのガワ編でしたが、これはあくまで一例、いろいろなケースがあります。
カスタムのアプローチの仕方によっては当てはまらない場合もあります。
工具は何を使うかとかは教えません。
そしてあくまでこれは自分が良かれと思う方法であって賛否両論あると思います。
自分もまだまだ勉強の身であり進歩を続ける限りはこの記事の内容も訂正しなければならないと考えることになるかもしれません。
なので!真似をして失敗をしても一切の責任を負いかねますのでご了承下さい。




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Posted by 低王  at 00:12 │Comments(0)電動ガン次世代電動ガン ノーマルチューン

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