2017年11月14日

極限までサッパリさせてみた(次世代バッファーチューブinバッテリー)

バッテリーを収める時に
配線が邪魔でうまく入らないとか
配線とバッテリーをうまく収めるのにメチャメチャコツが要るとか
無理やり押し込んでバッテリーや配線に傷がついた
なんて経験は皆さんあると思いますが
正直仕方ないものとして放置されていることが多いと思います。

特に外装カスタムをされる可能性が高いM4系については
スタンダードなら対策されたバッファーチューブなんかもありますが
次世代となるとなかなかそうはいきませんね。
特にハンドガードにもストックにもバッテリースペースが無く
リコイルユニットを撤去してバッファーチューブをバッテリースペースとするしかない仕様(外部バッテリー仕様は嫌だって人ね)とか
本当に高性能なM4が欲しくて次世代をスタンダード化して外装カスタムをした場合等いろいろなケースがありますが
次世代のバッファーチューブは内径が狭かったり
もともと蓋が着いていた部分のネジ山があったり
バッテリーを傷つけやすかったりしますね。

ということで
バッファーチューブ内にスティックタイプのリポバッテリーを収納する前提として
限りなくサッパリとしたコネクター周りになるよう製作してみました。
(お客さんの希望があり作ったワケではありますが(笑))

蓋が着く部分のネジ山を削り落とし
とぅるんとぅるんにします。
で、配線をバッテリーと一緒にバッファーチューブに押し込まなくてもいいようにしてみました。


もちろんヒューズレスにすることもなく

配線も可能な限り短く

このように収まるので

このコネクターに挿すだけicon01

  


Posted by 低王  at 17:24Comments(2)次世代パーツ製作

2016年12月23日

ノーマルチューンって何なのよ?

ノーマル部品のみを使い(場合によってはM90相当スプリングを使用)
これだけで初速90台(場合によってはデチューンが必要)+ノーマルサイクルプラス1〜2発、ほぼ「ウィ」を無しにして
耐久性を犠牲にせずフィーリングアップ
を実現させるノーマルチューン

ということでダラダラとシリーズ化しているノーマルチューンですが
本来1番最初に書いておかないといけないコトを書いていない気がしたので改めて


ノーマルチューンとは
要するにノーマルのファインチューンです。
安心の国内産電動ガンも大量生産品であることから
コストとの兼ね合いや
許容できる公差内に仕上がっていればよしとされる部分に
本来純正パーツが持つ性能を十二分に発揮できるよう手間をかけて加工を行い
ノーマルのバランスのままでの性能を追求する
“カスタム=改造”というより“チューニング=調律”といった意味合いのものです。
海外製品に至っては高級とされるものについても箱出しOKなんてものは厳密には無い!
made in Japanの技術をナメるなよ?!
というのが自分の本音です。

具体的には
加工前のノーマル状態

これを
加工後の状態

とまぁ
簡単に言えばこうするワケです。

スプリングなんかも理論値で0.9jになるスプリングを組んでデチューンが必要になる状態になるのでだいたいの場合どこかでデチューンをかけるかノーマルスプリングを使用します。
だから高初速を維持したままサイクルも犠牲にならない。
加えてメカボに割れ防止加工を施したりするので低負荷と相まって耐久製も犠牲になるどころかアップする。

なんでノーマルのバランスに拘るのかと言えば
ノーマルはメーカーが多額の開発費と時間をかけ設計し、今まで改良を重ね使われ続けてきた1番信頼性の高い状態だからです。

結論は当人が出すものだと思うので
これはあくまで自分個人の考えですが
どんなバランスのカスタムをして使ってきても
最終的に行き着くところはノーマルのバランス
ではないでしょうか。

不定期ではありますが
ノーマルチューン済みの電動をヤフオクにて出品中です。
http://sellinglist.auctions.yahoo.co.jp/user/cherry_h05_0528?
また、カスタム依頼も随時受け賜わっております。
harusikipapa@gmail.com
こちらのアドレスからご連絡ください。  


2016年12月15日

カスタム依頼につきまして


いつもご愛顧頂き誠にありがとうございます。

カスタム依頼につきまして
①ブログのメッセージ
②ブログのコメント欄
③YouTube動画のコメント欄
④ヤフオク出品商品コメント欄
( 不定期ですがノーマルチューンを行った電動ガン等を出品しております)
http://sellinglist.auctions.yahoo.co.jp/user/cherry_h05_0528?
⑤当方の仕事用メールアドレス
harusikipapa@gmail.com
等様々な方法でご依頼を頂いておりますが

①ブログのメッセージにつきまして、
必ずご返信をさせて頂いておりますが
メールアドレスの不備、メールの拒否設定等により
ご返信出来ないことも時々ありますので、
返信が返ってこない場合は
こちらからご連絡が出来ない状態にあるとご判断頂き
⑤当方の仕事用メールアドレス
へご連絡頂くようよろしくお願い致します。

あ、工賃の問い合わせなんかでもお気軽にご連絡下さいicon01  


2016年12月14日

次世代 HK416 ストックレス?!

久々の更新ですです。
家業の土木工事のためなかなかこちらがお留守になっていますが
有り難いことにカスタム依頼は頂いており
その中でも異色なご要望のカスタムをご紹介したいと思います。

ベースはマルイ製次世代HK416C
これをスタンダード電動化しつつストックレス仕様にしたいという内容です。
次世代M4、HK41♯系のストックレス化・・・
これは構造が構造なだけに思いつかなかったface08
新しいアイディアありがとうございますface03

あ、因みに
次世代から次世代たる内容を除いてスタンダード化したM4、HK41♯系は
スタンダード電動のM4系を下手にカスタムしまくるよりリーズナブルな上高性能だと思いますicon22

次世代の場合バッファーチューブがメカボの最後端、スプリングガイドの受けとなる部分を兼ねる訳ですが

HK416Cの場合は専用ストックなので
通常のバッファーチューブが別途必要になります。
こいつをギリギリの長さに切断

そのままでは見た目がイマイチなので
元のストックのキャップを流用、それらしい雰囲気にしました。

スタンダード電動用のスプリングガイドを加工し組み合わせ合体

ノーマルチューンは次世代にも施工できますicon22
カスタム内容を全て公表するつもりはありませんが
基本的にはノーマルファインチューンの内容+αですが
初速90台半ば、秒間17発強のサイクルで
バッチリ快調に作動してくれますface03
動画はこちら



「こんなことしなくても小さいM4系あるじゃない」
という意見もあるでしょうが
そうじゃないんだなぁface07
次世代ベースじゃないと出ないフィーリングってのがあるんだなぁ

  


2016年11月28日

ノーマルチューン 到達点?!的な 動画がいっぱい

ノーマル部品のみを使い(場合によってはM90相当スプリングを使用)
これだけで初速90台(場合によってはデチューンが必要)+ノーマルサイクルプラス1〜2発、ほぼ「ウィ」を無しにして
耐久性を犠牲にせずフィーリングアップ
を実現させるノーマルチューン


ある自衛官のお客様の依頼で
次世代HK417をスタンダード電動ガン化したものにノーマルチューンを施したものと
MagpulのPDR-Cをノーマルチューン+次世代ベベル流用+サマコバを組み合わせカスタムしたものを紹介させて頂きます。

タイトルに“到達点”と書きましたが
①7.4vリポ仕様
②ノーマルギア比&ピストンはフルストローク
という縛りの中で
電子トリガーやピストンコントロールFETを使用しない
機械的な加工のみでのカスタムのセミオートレスポンスとしては自分が思うにこの辺が限界、到達点です。

とりあえず動画

初動の「ウィ」はもう完全に無いですね。
これこそ自分が追い求めた電動ガンの姿ですface05
個人的にはそんな理想の電動ガンを見てみたいの半分、見たくないの半分の心境で制作した電動ガンです。
ですが制作依頼を頂いた自衛官のお客様には大変ご満足頂き、
ゲームで使用している動画



も撮って頂けたり
ゲーム仲間(数百万円カスタムにお金をかけてらっしゃる方や有名なチューナーさんの一流のカスタムガンを数多く使用されてきた方など)からもクレイジーガンと異名されているカスタムである等のお話を伺い
弄り手冥利に尽きることは確かなので制作して良かったと思います。

以前何かの記事に書いたかもしれませんが、自分個人所有の銃は
基本的には一丁入魂しないタイプなので高価なパーツはそうそう使用しません。
ですが、壁一枚超えるためにはサマコバ or LONEX A2の使用は避けて通れない選択かもしれないと思い知らされた感はありますface07

  


2016年11月26日

ノーマルチューン 番外編 バッテリーコネクターとかのお話

どうも。
今月から土木工事なんもやってて体がバキバキに痛い低王です。

今回は番外編
バッテリー他電動ガン内部の接続部にも使われているコネクターのお話。

マルイ製電動ガンを純正バッテリーで動かす場合にはあまり気にならない部分ですが、カスタムを行った場合や高電圧バッテリー、リポバッテリー等を使った場合等はコネクターや配線が暖かくなっていることが多いはずです。

それは結論から言ってしまえば
コネクターの容量不足です。
そして熱を持ってことは抵抗が発生しているってことです。

ちょっと話は逸れますが、
カスタムを行ったり、リポバッテリーを使ったりなんかで
ノーマルの15Aヒューズが切れたなんてことがあると思います。
これが切れるってことは、使っていれば大概コネクターも熱を持っているはずなので確認してみて下さい。

現在電動ガンのコネクターで主流なのはミニコネクターですが、
実はコレ、10A程度の容量しかないんですね。
そりゃふん詰まりますよ。
ふん詰まりじゃあバッテリーの本来の性能なんて使えっこありません。
ラジコンなんかより電気を流しっ放しにする時間が短いのでたまたま持っているだけなんですね。
電装系のカスタムを行う上で
高効率配線なんかを使って通電効率のアップを狙ったり、
ヒューズレスにしたり、車用のミニヒューズを使ったりするよりも
このコネクターを容量の大きな物にする方が実は大事だったりします。

左:ディーンズコネクター(2Pコネクター、T字コネクターとかとも言われる)(50A程度)
これ小さいのがミニディーンズ(30A程度)
右:ミニコネクター(ミニEPコネクター、ミニエアーコネクター)10A程度
これの大きいのがラージコネクター(15A程度)
因みに電動ハンドガンやコンパクト電動ガン用の赤いコネクター(becコネクター)は3A程度の容量です。

せっかくのカスタムも、高性能バッテリーもここがダメだと本来の性能は発揮できません。
ミニコネクターが主流なので
自分もオークション出品用の商品は泣く泣くミニコネクター仕様で制作したりはしていますが、
出来ればディーンズコネクター仕様で送り出したいです(泣)

よく解からんがそういう仕様だから、ハンダが苦手だから、その他etc
いろいろな理由があると思いますが、
コネクターが熱を持つような状態であれば是非コネクターは交換しましょう。




  


2016年11月16日

ノーマルチューン ベアリング軸受け編 超真面目な記事

前回の記事からだいぶ時間が空き久々の投稿となりました。
ノーマルチューンの依頼もちょこちょこと頂いており
そちらで手一杯でブログサボり気味だったワケですが(笑)

今回は軸受け編
軸受けには大きく分けて樹脂製のもの、金属製のもの、ベアリングの3種類がありますが、
自分的にはコレじゃなきゃダメって拘りは実は無かったりします。

なぜならば、
規制内の初速を出すにあたって
とりわけ流速やハイサクルのように
高いレートのスプリングを使用する場合は別として
キッチリ組めばM90クラスのスプリングでもギリギリか規制オーバーするのが普通であり、M90クラスであれば軸受けの強化の必要も特に無いからです。

ただ、軸受けの組み方については
ちょびっとだけ拘りはあります。


ベアリング軸受けは新品だろうが付属品だろうがとにかく一度外して洗浄しましょう。
パーツクリーナーを表裏から何度か吹きかける、フィルムケースに入れてジッポオイルに浸してシャカシャカするもいいでしょう。
とにかく一度は洗浄しましょう。
思っているよりよくゴミは出ますし、サビ止めの為に付着していた油分も取れ、そのベアリングの本当の性能が見れます。
正直これをやらなきゃベアリングの本当の性能なんか出ません。
ミニ四駆なんかでもこれをやるやらないでタイムに差が出る程です。


そしてもう一つ、ベアリング軸受けをメカボに組む際にはギチギチで圧入するとベアリングの外壁のリングが歪められ効率が落ちる事があります。
軽くパチンと入る程度に軸受けの入る穴をカッターなどでさらいましょう。
海外製メカボのように厚塗り塗装がされたままのメカボなら尚更です。
そこまでの下準備の上でメカボへ瞬着などで固定しましょう。

そうしてシム調整をすると
軸やシムにグリスが着いていない状態で
セクターではなくベベルを弾いてセクターが数十回転するような
樹脂軸受けやメタル軸受けではまずお目にかかれないモノが見れますよface03

それがどんな効率をもたらすかは
組んだ人間のみ解る世界ではありますが(笑)  


2016年10月29日

ノーマルチューン 電気系統編① 超真面目な記事

数回に分けてお送りしている
自分が普段からカスタム依頼品やオークション出品商品に行っている
地味〜なカスタムを紹介です。
ある意味定番の枯れた技術の集合ですので
目新しさは無いと思います。

ノーマル部品のみを使い(場合によってはM90相当スプリングを使用)
これだけで初速90台(場合によってはデチューンが必要)+ノーマルサイクルプラス1〜2発、ほぼ「ウィ」を無しにして
耐久性を犠牲にせずフィーリングアップ
を実現させるノーマルチューン

今回は電気系統のお話

電動ガンの電気系統のカスタムと言えば
まず始めに思いつくのはシルバーコードなんかへの張替えや
FETやSBDのの装着なかだと思います。
しかし、ノーマルのままでもまだやれることあるんです。

あくまでノーマルチューンという話なので
接点に使われている銅端子類を鏡面に磨くというのも一つの電装系チューンです。

磨いてみれば解りますが、意外な程端子類の表面はハンダのフラックスや酸化皮膜なんかでいっぱいです。
それを磨き倒して鏡面にしたらなるべく空気に触れないように接点グリスをひいて組み直します。
電気は表面を伝わるものなので端子表面のコンディションはいいに越したことはありません。
特に古くなればなるほどこういった端子類は表面のコンディションが悪くなっていっているので、リフレッシュすることとなり違いが出てきます。
例えばミニ四駆なんかのレギュレーションの厳しい競技なんかだと、新品箱出しの端子を組む前に磨くなんてのはよくあります。
極端な話金メッキされたパーツを組むよりその方がいいタイム出せちゃったりします。
端子の状態の良し悪しでああいうのはタイムにそれなりの差が出ます。
それでどのくらい変わるの?
と聞かれれば秒間1発変わるか変わらないかくらいの違いかもしれません。
が、それは配線の張替えだって似たようなものです。
コストがほぼかからない分、端子磨きの方がコスパはいいかもしれません。
あ!電動ガンのメンテナンスといって
やたら滅多にあちこちにシリコンスプレーを吹き付けるのは良く無いですよ。
効果は一時的なものでしかない上に、こういった電気系統のパーツ周辺もベチョベチョになっちゃうんで。
そうなるとメンテナンスというより劣化促進みたいな行為になっちゃいます。

ここまではあくまで国産電動ガンのノーマルチューンの話ですが
かなり古い物や海外製電動ガンとなるとまた少し話が違ってきます。
まあそこは長くなっちゃうんでまた別記事にするとします。

電気系統編でしたが、これはあくまで一例、いろいろなケースがあります。
カスタムのアプローチの仕方によっては当てはまらない場合もあります。
工具は何を使うかとかは教えません。
そしてあくまでこれは自分が良かれと思う方法であって賛否両論あると思います。
自分もまだまだ勉強の身であり進歩を続ける限りはこの記事の内容も訂正しなければならないと考えることになるかもしれません。
なので!真似をして失敗をしても一切の責任を負いかねますのでご了承下さい。  


2016年10月24日

ノーマルチューン ピストンヘッド編② 超真面目な記事

数回に分けてお送りしている
自分が普段からカスタム依頼品やオークション出品商品に行っている
地味〜なカスタムを紹介です。
ある意味定番の枯れた技術の集合ですので
目新しさは無いと思います。

ノーマル部品のみを使い(場合によってはM90相当スプリングを使用)
これだけで初速90台(場合によってはデチューンが必要)+ノーマルサイクルプラス1〜2発、ほぼ「ウィ」を無しにして
耐久性を犠牲にせずフィーリングアップ
を実現させるノーマルチューン

今回も引き続きピストンヘッドのお話。

ピストンヘッド、いろいろありますよねぇ・・・

まずは気にしてほしいのがピストンヘッドと受けになる側のウエイトだったりベアリングだったりする物とピストンなんかを合計した重量。
マルイ純正の場合

この数字を軽く見ちゃイカんと思うんですよ。
メーカーが膨大なコストと時間をかけて開発した物には必ず意味がある!
と自分は思っているので、
この24gから大きくかけ離れた数字であれば
軽い→質量不足(エアーを押し切るパワー不足)
重い→質量過多(メカボの首にかかる負担増)
と考えるのが妥当かと思います。
M14なんかの純正スプリングは気持ちレート高い?
という物とも組み合わせてあるのである程度のマージンがあるものとも見ていますが(?)

材質もいろいろありますが、
例えば“強化”という名目でアルミ製のものがあります。
“純正ピストンヘッドは割れる”なんて情報もありますが、
いやいや、結構ネバっこいプラスチックですよ。(製造時期によってカサついた粘りの無い材質の時期もあり)
これが割れるセッティングの方がよっぽどですって・・・。
流速や超ハイサクルのような高いレートのスプリングと組み合わせる場合は確かに強化する必要があるのかもしれませんが、
金属製のものが普通以上の勢いでシリンダーヘッドにぶつかる、
プラスチックハンマーで叩かれるのと金槌で叩かれるのどっちが嫌?って考えたら解るように、
普通に考えてメカボの首にはキビシイですやね。
流速や超ハイサクルにするといった明確な目的があれば諦めもつくかもしれませんが、
メカボックス自体の消耗は早いということは理解しておくべきです。
純粋に“ノーマルチューン”とした場合には使うことの無い部品ですが、
自分はこっそり使ってたりはします。
発射音を乾いた感じのちょっと煩い仕様にしたい場合なんかの音質カスタム的な使い方でですケドね(笑)

現在の“カスタム”とか“強化”という行為の現状を見ていくと多いのが

格安カスタムパーツが多い中でこんな感じが多いんですかね。
多分こんな感じにM110スプリングとか。
ですが、ぶっちゃけノーマルサイクル+αで初速90台に持っていく程度であれば
強化パーツてんこ盛りにする必要はありません。
先の記事の点等に注意して組んでいただければ。

そしてまだ注意すべき点があります。

これ、ピストンの背ぇ比べ。
右 : マルイ純正
真中 : 海外製
左 : 海外製の長いピストンに首のあるピストンヘッドを組んだ物
海外製の一部はピストンヘッドの首が無い代わりにピストン自体が長い場合があります。
そしてそんなピストンに付いているピストンヘッドは決まったように気密がさっぱり取れないヤツだったり。
気密の取れないピストンヘッドだからといって適当なピストンヘッドを組むと・・・
ピストンの停止位置なんかが変わっちゃってるので
あっと言う間にピスクラさせちゃったり。
ただ、海外製なんかのクリアランスが独特な機種の攻略法として使えないことも無い。
知っておいて損は無いネタですね。
そう、ピストンヘッドの厚みもいろいろなんですよ。

その辺も注意してみて下さい。

ピストンヘッド編でしたが、これはあくまで一例、いろいろなケースがあります。
カスタムのアプローチの仕方によっては当てはまらない場合もあります。
工具は何を使うかとかは教えません。
そしてあくまでこれは自分が良かれと思う方法であって賛否両論あると思います。
自分もまだまだ勉強の身であり進歩を続ける限りはこの記事の内容も訂正しなければならないと考えることになるかもしれません。
なので!真似をして失敗をしても一切の責任を負いかねますのでご了承下さい。  


2016年10月23日

ノーマルチューン ピストンヘッド編① 超真面目な記事

ようやくブログタイトルのような内容になりました。
さて、数回に分けてお送りする
自分が普段からカスタム依頼品やオークション出品商品に行っている
地味〜なカスタムを紹介です。
ある意味定番の枯れた技術の集合ですので
目新しさは無いと思います。

ノーマル部品のみを使い(場合によってはM90相当スプリングを使用)
これだけで初速90台(場合によってはデチューンが必要)+ノーマルサイクルプラス1〜2発、ほぼ「ウィ」を無しにして
耐久性を犠牲にせずフィーリングアップ
を実現させるノーマルチューン

今回はピストンヘッドのお話
地味によく吟味する必要のあるパーツだと思います。

まず穴の有無についての話からいきます。

画像のピストンはマルイ純正のピストンヘッドに穴を開け後方吸気タイプに加工したものです。
湯口跡の所に穴を空けるといい塩梅。
バリはよく切れる刃物でキレイに切り取ってね。
結構ネバっこいプラスチックだから“よく切れる”刃物が重要。

社外パーツなんかには当たり前のように空いている穴ですが、
この穴の有無でピストンを引く際の吸気特性が変わります。
穴無し : 吸気はシリンダーヘッドのノズルから行われます。
本当かどうかは別として、弾がノズルに吸い寄せられる為給弾不良が少ないなんて言われています。
穴あき : ピストンを引く際にピストン側から空気を取り入れる為、ピストンを引く際の抵抗が少ない、その為サイクルを上げる方向に振る場合は有利な形状です。

ではピストンが押される際の気密については違いはあるのでしょうか?
違いはあるけど・・・ってトコですね。
穴あきの方が気持ち緩いピストンOリングでも前進させた際にバルーン効果で気密は取れ易いのは確かにあります。
が!例えば社外品や海外製品等、組み合わせられるシリンダーの内径も微妙に違うので、
前進する際にしっかり気密が取れてなおかつ抵抗が少ない、絶妙な組み合わせになるピストンOリングの選定の方が重要になります。
なので、何処のOリングがいいなんてことな一概には言えないのです。
また、気密を取りたいが故にグリスをてんこ盛りにされる方もいらっしゃいますが、グリス自体基本的には気密を取る為のものではありません。

このようにグリスを全く塗っていなくてもちゃんと気密が取れるんです。

マルイ純正ピストンもグリスてんこ盛りですが、あれは分解整備もされずに長期間使用される事を前提に性能をキープさせる為のメーカーさんであるが故の苦肉の策だと思われます。
マルイ純正ピストンヘッドは後方吸気タイプではないのでそれでいいと思います。
これを後方吸気タイプでやるとタチが悪い。
グリスが穴を塞いでしまって意味が無い、さらにはシリンダーヘッドのピストンヘッド接触面もグリスだらけ、最終的にはノズル内部もグリスだらけ。
中華製電動ガンと何ら変わらない状態を作り出している訳です。

どうにも気密の取れないピストンヘッドもあります。

左 : ある海外製電動ガンの純正ピストンヘッド
右 : マルイ純正ピストンヘッド
解りづらいかも知れませんが、成形時の湯口跡がマルイ純正は中心部周辺にあるのに対し、この海外製はピストンOリングの触れる位置に湯口跡があります。
どんなにシリンダーとマッチングの良いピストンOリングを選定しようとこれでは気密漏れを起こしてしまいます。
逆にこれを交換するだけでビシッと気密が取れた例も多々あります。

ピストンヘッド編ですが
金属製だとか形だとかあまりにも長くなりそうなので続きは別記事で!

ピストンヘッド編でしたが、これはあくまで一例、いろいろなケースがあります。
カスタムのアプローチの仕方によっては当てはまらない場合もあります。
工具は何を使うかとかは教えません。
そしてあくまでこれは自分が良かれと思う方法であって賛否両論あると思います。
自分もまだまだ勉強の身であり進歩を続ける限りはこの記事の内容も訂正しなければならないと考えることになるかもしれません。
なので!真似をして失敗をしても一切の責任を負いかねますのでご了承下さい。